岡田尊司『アスペルガー症候群』
諸説の多いアスペルガー症候群を、素人にもわかりやすくまとめた本。
この本は指導のポイントを知りたいために読んだのだが、ポイントがまとまっていてとても勉強になった。
お気に入りのことは苦手のあとに
良くない行動をしなかったときに褒める(しなかったとき、が重要!)
ごほうびは1回量は少なめで、積み重ねられるものがいい
などなど、別にアスペルガーでなくても子育てに役立つのではないか?というヒントがいっぱいだった。
最近大人にも増えているというが、それは今まで名前がついていなかったものに名前が付けられたから増えたんじゃないかと思ったりする。
特徴として一番「おおっ!」と思ったのが、
常同行動(同じ行動を反復すること)を人前で隠さない という特性がある
というところだ。
こういう癖があっても、無意識にか意識的にか、人前ではやめておこうと思うことが私たちにはあるんじゃないか。
それを隠すか隠さないかが社会生活で生きづらいと生きやすいを決めてしまうのか、と思った。
また、ぜひ7つのパーソナリティの章を読んで欲しい。
どれか、だれにも当てはまるタイプが絶対1つある。
そういうことを理解しておけば、アスペルガーの人に理解ができるんじゃないかなと思う。
そして、アスペルガーは症候群なので、万人に存在する。自分にもあるし。それが社会生活を送るうえで障害にならないから、「症候群」という名前がつかないだけの話。
そんなことを教えてくれる本だった。